宇宙の小話

宇宙の小話


「新月」に星を見よう
- 毎月訪れるの"ブラック・ワンダーランド(暗黒の世界)" -


新月の夜

東京などの大都市では人口密度が高く、夜でも多くの明かりがともり「光害」と言われる現象が起きています。昔は当たり前のように見られた星が今では殆どみられなくなってい ます。「星なんかしばらく見ていない」という方も多いのではないでしょうか。

空にはひときわ明るい「月」が出ています。月には満ち欠けがあり、それはおよそ29.5日毎にやって来ます。 最も暗いのが「新月」(月齢:0もしくは30)、最も明るいのが「満月」(月齢:15)。

そんな満ち欠けの中で最も暗い「新月」を挟んだ前後2日の約5日間は月が暗いので星空観察には適した時期となります。暗い月に加えてこの時期、夜の時間帯に月は地平線の下に沈んでいるので、月の光が星の輝きを邪魔することはありません。ある月間の月の満ち欠けを示した右の図では、24日から28日がこの期間に相当します。


新月の夜

この時期に快晴の夜があったら星空観察には最高の日にち。普段見られなかった星が見えます。仕事の帰りの夜にふと空を見上げると星が見えるといったことはありませんか。そ れは上記のように新月に近い快晴の夜が多いと思います。その様なタイミングを狙って暗いところに行くと多くの星を見ることが出来ます。


新月の夜

先日、新月に近い日の夜に三浦市に行って来ました。雲は出ていたものの全天の3分の1程度が晴れていて、そこからは星が良く見えました。「夏の大三角形」である“こと座の ベガ”、“わし座のアルタイル”、“はくちょう座のデネブ”がはっきり分かりました。これらよりもっと明るい茶色の星は木星、その横には少し暗い土星が輝いていて、少し左に目 をやると赤い火星までもが見えました。星の数を数えてみるとおおよそ100個程度は見えていました。時間は夜中の2時頃だったので他に人は誰もいません。静寂の中で多くの星が 瞬き、自分だけの至福の時間が流れていました。


新月の夜

新月の快晴の夜に暗い場所に星を見に行くのはベストですが、この時期に自宅からでも星空観察してみる価値はあります。私の自宅のある横浜の家からはいつも見えない星も、月 の光がない時は見ることができます。

普段は見られない星でもタイミングを計ることにより見ることができる。 なかなか見ることができないからこそ、時期を待って天気のご機嫌を伺いながら見えた星々は格別で、これをすること自体が楽しみになってきます。