Space Art
宇宙の造形美
マックノート彗星
- 昼間も見えた「大彗星」 -
マックノート彗星は「2007年の大彗星」とも呼ばれました。近日点通過は2007年1月12日で、近日点距離は太陽に近い0.17AU。過去40年間で最も明るい彗星となりました。1月13日と14日には見かけの等級が最大の-6.0等に達しました。地球から最も明るく見える惑星である金星の最大光度-4.6等をも上回っています。
白昼でも太陽から5度から10度ほど離れた位置に肉眼や双眼鏡で彗星を見ることができるほどの明るさになり、肉眼で観測可能な尾の長さは35度にも及びました。これは夜空に満月を70個並べたのとほぼ同じ見かけの長さだったといわれています。